① 通常点検業務(定期点検など通常作動のため点検)

クレーンを安全に使用するためには、次に示す安全点検が、法的に義務付けられています。(吊上げ荷重 500kg 以上)

■定期点検
  ・月次点検
  ・年次点検 (荷重試験あり)

■非定期点検
  ・作業開始前点検
  ・暴風後等の点検
     →屋外クレーンで瞬間風速毎秒30m 以上
     →震度4以上の地震

※検査結果は3年間保管しなければならない

② 特別点検業務(登録性能検査機関による点検)

・吊上げ荷重が「3t」以上のクレーンを使用するために
    は、「クレーン検査証」が必要です。
・「クレーン検査証」有効期限は「2年」で、「クレーン
    検査証」取得の為には、「登録性能検査機関」による
    「性能検査」が必要です。

当社は、「性能検査(落成検査)」に関わる手続や準備を含めて全ての手続を請負います。

③ 保守業務(短期メンテナンス)

クレーンは、自重も含め常に大きな重量を支えています。モーターなどの電気部品も大きなエネルギーを消費します。結果として使用頻度に応じて劣化が進みます。短期メンテナンスの視点では、使用頻度に応じて短時間で消耗する部品の劣化に着目します。適切なタイミングで劣化を診断する事で、故障が発生する前に修理又は交換ができ、故障に起因する災害を未然防止します。

④ 保守業務(長期メンテナンス)

クレーンシステムを長期で考えた場合、負担が集中する「巻上機(ホイスト)」や「走行レール」「車輪」などは、ゆっくりと劣化が進行します。短期的な劣化のみに注意が集中するとゆっくり進行する劣化を見落とします。定期点検の結果を時系列で繋ぐことにより、長期的な劣化を診断し、適切なタイミングで修理又は交換を行います。長期的なメンテナンスは、クレーンを長持ちさせ、ライフサイクルコストを低減します。

⑤ 保守業務(老朽度診断)

全体的な視点で、クレーン本体とレールなどの付帯設備の劣化を診断する事が重要です。「老朽度診断」として、工場内のクレーンシステム全体をフラットな視点で診断し、「補修内容」と「優先順位」を決定し、計画的にクレーンシステムを保守します。